「今日は公園行かないの?」


私は小さな声だが、頑張って聞いてみた。


「えっ?いつもより遅いから帰った方がよくない?」


渉くんは私と一緒に居たくないの?

早く……、帰りたいの?


私は悲しくなって、泣きそうになる。


でも、ワガママを言って嫌われたくない。


私は必死に涙をこらえる。


ワガママを言って、ウザイって思われたくない。


迷惑を掛けたくない。


だから私は、自分の本音を隠し


「そうだね、ごめんね」


そう言った。