あの後、私の様子が変だったみたいで、私は寮に戻った後、二人に責められた。


というか、からかわれていると言った方が正しいかも。


「胡桃、五十嵐と昔、何かあるよね?ただ、スイミングスクールが一緒だったって、だけじゃないよね?」


繭花はぐいっと顔を近付け聞いてくる。


「何もないよ?スイミングスクールが一緒だっただけで……」


って言っても、二人は疑った顔で私を見ているし。


「……私が好きだっただけ。初恋だよ」


私は観念し、俯いて真っ赤になりながら答える。


「えっ?初恋の人なのに、忘れていたの?」


うぅっ……

若菜、それは言わないで。