「やっぱり……、あの“あゆむくん”?」


私はドキドキしながら尋ねる。


「気付くの遅ぇよ!」


渉くんは、また爽やかな笑顔で、私の頭をぐしゃぐしゃってする。


五十嵐くんって、やっぱりあの渉くんだったんだ。


私が幼稚園の頃、通っていたスイミングスクールで仲が良かった渉くん。


私は幼稚園の時に引っ越したから、スイミングスクールは辞めてしまって……


それから会う事はなかった。


まさか、再会出来るなんて、あの頃は思ってもいなかった。


渉くん……、すごく格好良くなってる。


私が一人の世界に入っていると


ん?

何か、さっきよりも女子の皆様から睨まれている気が……

こ、こわ……