「あははっ!胡桃、顔赤いよ」


そんなあわあわしている私を、繭花と若菜は笑いながら見ている。


「そんな事ないよ。普通だし!っていうか、若菜も繭花も前の席なんだ」


私の前の席が繭花で、繭花の隣の席に若菜。


すっごい運がいいかもっ!!


ふふふっ、とご機嫌になっていると……


なんか視線を感じる。


視線を感じる方を見てみると。


えっ?

五十嵐くん!?


「えっ?何!?どうしたの?」


見られていた事に、私は、また慌てる。


「イヤ、別に――…」


えっと……

なんか、機嫌悪くなってない?

私、何かしたのかな?