「え、お前酔ってんの!!」
原田はバカだけどな!!
実を言うまだ頭ガンガンだ。
特に目の前のバカが喋る…いや、叫ぶ|度(《》に。
表情には出してないから、気付いた永倉さんは凄いと思う。
「元気だせー!!」
「……」
「おいなんだよその目はぁ!!
悲しいじゃねぇかぁ!!」
「……」
「おい左之!!」
あぁ、永倉さん、貴方だけだよこのバカを止めてくれるのは…
「早く平助んとこ行くぞ!!
真面目にやってるとこ笑い飛ばしてやろーぜ!」
お前もバカか。
結局同類か…。
ドタドタ走って行く姿にため息を付きつつ、これから可哀想なことが起こるであろう平助を憐れに思った。