「自分ソレわざとなん?」
「ん?」
指の先を目で辿るとアタシの足。
…特に何もない、ハズ。
もしかして臭いとか?
そうだったら凄い困る、ってか恥ずかしい。
「なんや、癖なんやな。
まぁえぇわ、ほなな」
…何だろう、話が繋がらない。
言葉のキャッチボールって大切!
なんて考えている間に山崎さんは去っていった。
足はっや。
もうあんなに遠くにいるし。
結局何だったんだろう…?
考えても始まんないし、とりあえず予定通り散歩しようかな。
先を歩いていた山崎さんが眉を寄せて。
アタシの背を見ていたなんて事は知るはずもなかった。