互いに構えて。
広い道場にただ2人。
「……」
「……」
「てめぇから来いや」
「俺基本受け身だから。
土方から来なよ」
「ほぉん。
後悔すんなよ」
言い終わった直後には木刀と木刀は音を立ててぶつかっていた。
「、ってぇなこの馬鹿力」
ジーンてする。
腕がジーンで。
「ハッ。
てめぇが弱ぇんだよ。
もっと筋肉つけろやっ」
「言われなくて、もっ!」
「っと。
できんのか、っ!」
「ナメんなハゲ!!」
「だからハゲてねぇし!」
「じゃあジジィかあぁん!?」
「何でそうなるんだ若造が!!」
「やっぱジジィじゃねぇか」
「こんのヤロっ!!」
…この会話が聞こえなかったら、真面目な打ち合い。
しかし聞くことによって…その風景はただのチャンバラごっこに変わる。