いくらアタシと土方の背の差がちょっとだけとしても、やはり少しデカい。


でも直すのめんどくさい。



あ、因みにアタシと土方の差は本当に僅か。


アタシの目線が少し下なだけだ、多分だけど。



実は沖田さんよりも大きかったりする。




「別にこれでいーよ。
そこまで気にならないし」


「そうか?
まぁ裾だけだしいいか。
じゃ、行くぞ」


「…え、行けば?」


「…あ゙?」


「だってどこに行くか知らないし」


「道場に決まってんだろが」




てめぇの決まり事じゃねぇか。




「なにすんの、この格好で」


「まぁとりあえず来いや」




歩き始める土方。


ここにきて何回も追うその背は大きくて、…遠い。



でも苛ついてくるのも確か、だから小さくハゲと言ってからその背に追った。




「聞こえてんだよ市村ぁぁああ!!」


「うっわ地獄耳ーー!!」




否、追いかけられながら道場に向かった。