「何してんだてめぇ」
「あ、たった今下がった」
「あん?」
「土方朝からうるさーい」
「っお前なぁ!」
「……」
「耳押さえんなっての」
「あーはぁ…」
朝から土方とかマジ疲れる(笑)
「…やっぱちょいデケェな」
「…ん?」
「コレ」
土方が指すのは黒い着流し。
実は昨日土方から貰った物だ。
『少し小さくなっちまったから、やる』
とだいぶ上から目線でくれたもの。
イラッとしたけど本当に上の人だし、
『太ったんだろ』
と言い返すことが出来たのでよしとしよう。
その時一緒に渡されたのは寝間着と複数の着物と袴、そして帯。
その中にはあの濃紺の物もあり、昼間沖田さんが買っていたのはアタシのだったんだと気付いた。
ごめん沖田さん、貴方は性格曲がってなんかいませんでした。
曲がってるのはあの黒いデカブツでした。
心の中で謝ってから眠りについて。
そして今日、その黒いのに身を包んだのでーすーがー。