「ん〜…っ痛ぁ」




微かに流れる風がアタシの寝惚けた頭を覚醒させる。


ってゆーか頭痛い。


これはもしかしなくても二日酔いというヤツであろう。



周りを見渡すと他の隊士は未だ夢の中。


誰かの足が誰かの腹の上だったり、誰かの手が誰かの顔の上だったり、教育上悪い事になっていたり…



寝相悪っ!!


これでいいのか新撰組!


昨日からだけど、アタシの中のイメージがだいぶ崩れてきているよ…。



隊士達を踏まないよう気を付けながら、朝日を拝もうかと縁側に向かう。



障子をあけるとパチリ、薄暗い中誰かと目があった。




「「……」」




え、ガン見されてる?

どうするべき?

やっぱりとりあえず挨拶?




「こ、こんにちは」


「…お早うとちゃうん?」


「あ、そうッスね」


「気ぃ付けや。
ほなな」


「あ、はぃ…」




背が高く、色が少し濃いめのあの人は忍び装束。


だめ押しに関西弁。



山崎さんだ!!

間違いない!!


ってゆーか若い、思ったよりも若い!!


なんか分かんないけどテンション上がる!!