沖田さんの楽しそうなワケがよく分かった。
楽しそう、ってか楽しい。
でも本気でキレられるのは勘弁な為言ってしまおう。
「日本人でも稀に…いや、人間で稀に遺伝子に異常が起きてしまう人がいるって知ってる?」
いきなり問いかけたあたしに、内容がよく分からないのか土方は眉をよせた。
「アタ…俺の場合、先天性色素欠乏症ってやつ」
危ない、アタシなんて使っちゃいけないんだ。
新撰組は女禁制だから。
「せんて……?
色素が…極端に薄い、ってことか?」
「まぁ早くいえばそんな感じ。
だから俺はバリバリの日本人」
「…そうか」