「…信じてくれるんだ?
意外」
もっとガツガツ尋問とかされるかと思ったけど。
「お前の中の俺はどんだけ凶悪なんだよ」
「え、ヤバイほど」
「……」
2人、数分間見つめ…いや、睨みあった後、土方は煙管を吸い始め、アタシは足を崩した。
「てめぇ上司の前でそれはねぇだろ。
つかさっきっから敬語とれてんだよ」
「マジスか〜。
それは気付きませんで」
「さっきまどの寡黙な市村はどこいったよ…」
「なぁんか気ぃ張りすぎちゃって」
何言ってんだ土方。
寡黙なアタシとか、キモすぎる。
まぁ確かにさっきまでは、調子掴めてなかったけど。
順応早いな〜アタシ。
「おかしぃだろぉ!!
土方ってなんだ土方って!」
「やば。
心の声が」
「どんだけ心ん中で失礼なこと思ってんだ」
「そんな思ってないよ。
多分」
「っっっ…ハァー」
「ため息つくとハゲるよ」
「意地でもハゲねぇよ」