昼休みになって、教室や廊下が騒がしくなる。

皆中よさそうにグループでご飯を食べるけどあたしはお構いなしに自分の席でご飯を食べる。

たまに「よく一人で食べれるよね？」っていう声や視線を感じるけどもう慣れたのか何とも思わない。

逆にひとりでいる方が楽で好きだな………


昔の自分と変わりすぎてて怖いくらい。
昔の自分なんかひとりで行動すらできない子だったのにｗ


パンを食べながら携帯をいじっていた途端、「ピンポンパンポン」と呼び出し音がなり

「１年６組の安達！至急数学室にくるように、以上。」

と山口先生の声で呼び出された。


「ちっ。今かよ……」

あたしは重い腰をよいしょっと持ち上げ教室を出て行った。



怒られるなら放課後が良かったなー

なんて考えながら遠く離れた数学室まで向かう。


歩いて８分くらいで数学室に着いて入ろうとしたとき

「あれ安達。今来たのか？」

山口先生は片方に割り箸、片方にカップラーメンを持ってあたしの後ろに立っていた。

「うわあっ、先生。何であたしの後ろにいるんすか？」

「何その嫌そうな言い方。まあいいや。
　今、職員室のポットでカップラーメンのお湯を入れてたところだ！」

「そんなんばっか食べてたら体に障るよ？」

「何お前。俺の事考えてくれてんだｗ」

「ちょっ。そんなことはない！！」


先生はあたしの反応を面白がったあと優しく

「そこに座って待ってて！」

と言って数学室のドアを開けてくれた。