雲がいいと言うその子が、まるで雲みたいで。 いつか消えてしまいそうに見えて、 さわれなそうに見えて、 だからカーテン越しに触れてみた。 なんか迷子みたいな顔をするから、一緒に居ようと思った。 彼が笑うなら、常識とか世間とか、 そんなものはどうでもいいと思えてしまったのだから、救いようがない。