大きな木には鮮やかなピンク色をした桜がたくさんあった。 「もぉ桜ったら…前向いて歩かないと危ないよ?」 「うん…」 「じゃあクラス表見に行こっ」 「心ごめん。この桜が見たいから先に行っててくれる?」 「わかった。見てくるからここで待っててね?」 「うん。ありがとう!」 心に見てきて貰って私は近くのベンチに座った。