爽やかな朝日。
春を感じさせる暖かい日差し。
桜の花びらが舞って私の通い馴れた通学路はピンクにそまる。
なんて…そんな始まりはマンガだけだよ。

私…咲本 沙羅…只今…めっちゃピンチです。
朝起きて目覚まし時計を見たら、悲惨な事になった元目覚まし時計が一つ…。
急いで一階に着替えながら降りるとリビングのTVに今、人気のお天気のお姉さんが笑顔で今日の天気予報と一緒にオススメの花見スポットを紹介してる。
うん?てか…今何時?

TVに映されてる可愛いPOPな時計が差してる時刻。

8:20 ⁈

やばい…なんて事だ…
8:30までに教室にいないと行けないのに…
私の家から私の通う華難(かなん)学園までは、走って15分はかかる。
間に合う訳が無い…。
てか、空真は?

あっ空真は私のお兄ちゃん。
ルックスが良いから結構昔からモテる。
沙「彼奴…なんで起こしに来てくん無いのさ⁇」
とりあえず、急いで学園に行かないと…。
そこから私頑張りましたよ。はい。
壁を壊し、壁を越え、何とか31分に着きました。
1分位なら大丈夫だよね。
沙「おはよー」