お姫様、死ぬかもしれないよ。



 それでも、君は使える覚悟はできているのかい?



 僕のように。



 彼のために、人を殺すことができるのかい?



 できないんだったら、佐助さんが認めようとも、僕は認めない。



 君が、好きだから。



 無駄死にはしてほしくない。



 「・・・哉、試験をするよ。佐助さんの為に、人を殺して」



 「何言ってる、麗!?」



 佐助さん、すみません。



 僕の、勝手です。



 私欲です。



 彼女に、死んでほしくない。



 「・・・それができないんなら、君は江戸に帰るんだ」



 冷たい言葉。