わからない、もうなにもわからない。



 「・・・逃げろ、工藤。見張りが来るぞ」



 見張りは、僕が倒したよ。



 「早く・・・」



 嫌だ、もう以蔵に会えない気がする。



 「お前・・・」



 僕は絶対に、動かないよ!!



 「お前には、護りたい人がいるんだろ!?お前しかもういない、以蔵の遺志を継ぐのはお前しかいない!!」



 「武市さん!」



 「早く行け、早く!!」



 以蔵、以蔵!!!



 お願い、もしこれが以蔵と会う最後なら、僕と話をさせて。



 以蔵に言いたいことがあるの。



 たくさんあるの。



 神様、本当にあなたがいるんだったら・・・。