誰か、僕を助けてよ。




 闇のこの世界から、光はささない。




 僕が孤独になることは、決まっていた。




 ねえ、母上・・・・。




 僕は、小さいころの思い出を思い出していた。




 『母上!』



 これは、僕かな・・・?



 無邪気に笑っている。



 この笑顔が消えたのはいつだろう。



 『麗、きれいだねえ、女子みたいだよ』



 『でしょ、でしょー?僕、かわいい?』



 『ああ、世界で一番かわいいよ、一番、かわいい』



 この幸せが消えたのは、そうだ。



 あの日。



 『母上・・・』



 『麗、生きるのです、あなただけは、何があっても・・・』



 炎の中に消えた、僕の両親。



 『母上、母上ーーーーー!!!』



 
 いったい、だれが仕組んだのだろう。