「麗・・・、ごめんね」


 龍馬さんが作ってくれた隠れ家で僕らはすごしている。



 そして今、僕は哉に謝られている。



 なんで謝るんだ・・・?



 「私が勝手に外でなけりゃ、麗は人を殺さずに済んだのに」



 そのことか、別に気にしていない。


 僕はいろんな人を殺してきた。


 今更人を殺してしまった!


 と嘆くほど、僕は暇じゃない。


 でも・・・。


 彼らは罪はない。


 姫を、逃亡中の姫を連れ戻そうとしただけ。


 やはり、僕は悪か・・・。


 「別に、気にしてないよ。早く寝なよ、睡眠不足はお肌の大敵だよ」


 哉はまだ何か言いたげな顔をして、床に就いた。