僕が、こいつらを仕留めるから!!


「工藤麗姫・・・残念だが、君の負けは確定ぜよ。わしらは2人や」


 だから、なんだというのか?


 ふたり?


 それがどうした?


 僕は5歳のころ・・・何人の人を殺した?


 生きるために、何人の人を殺した?


 佐助さんのために、何人の人間を殺したっけ?


 「僕はあなたたちを殺したくない」


 これ以上、罪をかぶりたくない・・・と思う。


 「でも」


 あなたたちが


 「あなた方が僕に刃向うのなら」


 佐助さんのために、哉のために。


 「容赦は、しない」


 役人が怯えて、一歩後ずさる。


 その分、僕は近づいてゆく。

 「さあ、どうする?」


 悪魔の笑みをこぼす麗に、敵うものは、いない。