「哉っっ!!!!」

 僕は哉を見つけた。

 え・・・・・・?

 なんで・・・。

 「哉っ!」

 哉を捕まえている、土佐の役人たち。

 僕は鞘から刀を出した。

 また罪を犯すのか。

 うん。

 僕はまた罪を犯す。

 だって、いいじゃないか。

 どうせ、刑は打ち首なのだから。

 今更もう罪を犯さないなんて言わない。

 散々に罪を犯し続ける。

 己を見失っても構わない。

 「おまえ・・・!」

 「こやつ、工藤麗姫ぜよ!!」

 慌てはじめる役人。

 「僕のこと知っているんだぁ・・・。楽しみだなぁ・・・。君たちは、僕をどこまで楽しませてくれる?」

 うすい笑みをこぼす僕。

 はは・・・。

 「哉、逃げてっ!」