あなたにも、きっといるのでしょう。

・・・護りたいと思う、大切な人が。

僕と、同じだ。

佐助さん・・・。

「いやあああああ!麗っ!れいーーーー!!!」

・・・哉・・・?

僕は、走り出した。

哉・・・哉っ!

どこに、どこにいるのっ!?

桂浜は・・・何も言わず、波を立てる。

教えてくれ・・・

神様、もしもあなたがいるのなら・・・。

哉を・・・助けてっ!

どこにいるのか、教えてっ!

彼女は、何にも悪くない。

悪いのは僕、僕なんだよ。

彼女を、巻き込まないで・・・・・・・・。