「龍馬さん、いろいろとありがとうございました」

佐助さんが龍馬さんに礼を言い、僕らが去ろうとした時だった。

「おぬし・・・!工藤麗姫かっ!?」

なんと、運の悪い・・・。

幕府の役人、ここまでついてくるのね。

「今ここで、斬る!」

え?

この人・・・・・・・

幕府の役人じゃない!!

ココで斬るなら、幕府の人間じゃない。

幕府なら、斬らないはずだ。

「佐助さん、下がっていてください!」

これは、僕の戦いだ!!

僕は鞘から剣を抜き、彼に向かって走り出した。

このひと、剣については素人だ!

負ける理由は、ない!

「跪くがいい」

僕は奴の首に刀を突きだし、つぶやいた。

「以蔵!何やっとるんじゃ!おまんは~!」

以蔵・・・?

まさか!

「岡田・・・以蔵?」