麗、お客さんだよ」

「はい只今~!」

全く、めんどくさい。

僕は男なんだから、男と群れたくないんだよ・・・。

頼むから、ほかの女の子に頼んで、僕を指名しないで。

男と群れたくて、男に触れたくて君たちは来ているのかい?

違うだろう・・・。

「お退きなさい」

途端、聞こえた声。

この声は、誰の声だ?

聞いたことがある。

「か、哉様!?」

かな・・・?

もしかして、あいつか??

「無礼者、早く跪かないか?姫の前であらせるぞ!」

自分で言うなよ。

まあ、どこかの姫だとは思っていたが、ここの姫だったとは。

徳川様の、御家系の者か?

「・・・!麗はおるか?」

「へ、へえ・・・麗ーーー!!下へ降りてきなさい!麗姫!!」

「姫様、お初にお目にかかります。麗と・・・麗姫と、申しまする」

初めてじゃないけどね。

僕と哉が知り合いとなれば。大騒動になりかねない。

「ついてまいれ。話がある」

何で君が上から目線かな?

僕のほうが、オンナとしては勝っているのに・・・。

でも、君も美しいね。

なんでかな?

美しい僕がこう思えるのは。

「麗、逃げるわよ」

「?哉?なにいって・・・」

「佐助さんとやらと、逃げるわよ。・・・土佐へ!!」

君は、何を言っているの?