「麗、起きろ、仕事遅れるぞ」

佐助さんに言われた。

でも、起きる気がしない・・・・・・・。

「麗っっっ!!!!!!!」

「はいっ!?」

間抜けな声を、出してしまった。

「仕事、遅れる。早く用意しろ」

「申し訳ございません!」

ああ~~~~~~~~~~何で寝坊なんか・・・!!

「麗」

「はい?」

「ありがとな」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?

あり、がとな・・・?

「僕は、佐助さんの右腕ですから」

僕は

彼方の

彼方だけの存在。

誰もいらない。

何もいらない。