「自分のクラスがわかった人から教室に入っていて
下さい」

先生たちの声がきこえる。
「私たちも入ろっかぁ」

「うん!!」

そう答え依美ちゃんと
一緒に教室に向かった。

「1年2組…1年2組…
えーと……あっあった」

そこには、広く綺麗な
教室があった。

ガラッ

ドアを開けて中に入る。

「あれぇ??
誰もいないやぁ」

「本当だぁ
私たち一番だね!!」

嬉しそうに答える私に
依美ちゃんもつられて
微笑んだ。

「座って待っていようか」

「うんっ」

ぼーっとしていると
依美ちゃんが言った。

「髪、アレンジしたげる」

「本当??」

「うんっ」

依美ちゃんは器用だ。

髪のアレンジも上手だし、化粧も上手。

センスもいいから安心して任せられる。

「どうする??」

「うーん…
おまかせで!!」

「了解」

そう言うとなれた手つきで器用にアレンジしていく。

そしてあっという間に
出来上がった。

鏡を見ると綺麗に整った ふわふわのおだんごが
出来てた。

「おだんごだぁ」

「萌、おだんご好き
だもんね」

「うんっ」

「毎日したげるよ」

「本当??」

「うん」

「やったぁ」

「だから、頑張って早く
起きてよ」

「はぁーい」

依美ちゃんは若干からかいながら言った。