「先輩に抱き付くの久しぶり~!」


じゃれつく彩を佑介は慣れたようにあやす。


「あーちゃんと。少し軽くなってない?」


佑介の言葉に、先ほどの竜也の言葉を思い出し落ち込む。


「先輩…私キモイ?」



思ったより小さくなった声に、彩は自分自身で驚いてしまう。



彩の様子に何かあったな?と思いつつ、佑介は何も言わず彩を抱きしめた。



「あーちゃんは可愛いよ?」



優しく甘く、誰もが落ちてしまうのではないかと思うくらいの声で佑介は彩を見る。



真っ正面から言われた彩の顔は真っ赤だった。




「先輩!!恥ずかしいです」



手で顔を隠しながら怒る彩。その手を取りながら佑介は彩を自分の膝の上に乗せた。