川に着けば・・・カップルだらけだった。


いたる所でキスする音や・・・それ以上の声まで聞こえてきて・・・彩は顔が赤くなる。


「先輩・・・・やっぱり帰りましょう?」


そう声をかける彩を、佑介は「ダメ」と言うと膝の上に座らせる。



「せっかくあーちゃんに会いに来たんだから・・・周りの事なんて気にしなくて良いんだよ?」



彩の顔をこちらに向けると・・・佑介は彩の唇を奪う。



-チュ-


音が耳に届き、彩の顔は更に赤くなる。


優しかった口づけは・・・だんだん激しくなり・・・・。


「ん・・・・ゆ・・う・・・せん・・ぱ・・・い・・・」


彩が苦しそうに佑介を見る。


誰とも付き合った事のない彩に、今まで佑介も合わせてくれていた。


(こんな・・・キス・・はじ・・め・・て・・・)


彩はドキドキが佑介に伝わってしまうのではないかと思った。


-チュ-


-グチュ-


口づけの音だけが・・・彩の耳に響く。