ハヤトは気まずいって顔をしている。
「あ、頭かぁ・・・」
ハヤトが横目で俺を見る。
ハヤトの視線の先にある俺の顔を女も見る。
二重のパッチリした目、
それほど濃くない化粧をしている。
白い肌、
整った顔立ちの早川 ハルカ・・・。
「あんたがここの頭?」
俺に向かって言った。
可愛い顔をしているのに目が血走っていた。
「初めまして、ハルカです。いきなりで悪いんですが・・・」
そう早川が言ったと同時に、
早川のこぶしが俺の前まで来た。
殴られると思ったがこぶしは俺の前で止まった。
「あたしと、タイマンして欲しいんだけど・・・」
早川の目は俺をしっかりとらえていた。
その目に迷いはなく、
そこら辺の奴等なら気迫負けしている。
「フッ」
俺は笑いをこぼした。
早川は一瞬目を泳がせたがまたすぐに俺を見た。
「上等よ、」
俺はそういって廊下に出た。