「下剋上」

その言葉通り、就任してすぐにいろんな人とケンカしてきた。

タイマン・・・袋・・・いろいろあった。

全部一人で片づけてきた。

先代が俺に託した言葉、

「Mの名を汚すこと許さねぇ。お前が1番強ぇんだ」

これが唯一の俺の強みだ。

「俺が一番強ぇ」

馬鹿らしいが、ケンカしかできねぇおれにとっちゃ十分な自信だ。

ハヤトとは入学初日に一番最初にケンカした。

ここM校はヤンキーの集まりだ。

みんなケンカがしたくて来たようなもんだ。

ハヤトにケンカで勝ってから俺とハヤトは『相棒』

みたいなもんだ。

「お前、強ぇな」

ハヤトが俺に最初に言った言葉だ。

「リュウか。名前負けしてねぇな。」

そういわれたときからハヤトと俺の友情は始まっていた。

とりあえず、Mの名は汚さねぇ。

そんな女だろうと俺にかなうわけがねぇ。

先代サン。

俺はMの頭を守って見せるぜ。