普通に考えて彼女いないほうがおかしいよね。

あたしはボーっとしていた。

リュウとその女の子の会話が聞こえる。

「邪魔してごめんね」

そういってその子はあたしの横を通って

屋上から出ようとした。

「あ、ナミ」

リュウはその子を呼んだ。

「なによ」

女の子はナミって名前なのか・・・。

そんなことを考えているあたしに

「ナミ、ハルカと友達になってやれよ。」

って言うリュウの声が届いた。

びっくりしたあたしにナミって子は近づく。

「リュウに言われなくったって話しかけるわよ」

そう一言つぶやくとあたしに笑顔を見せた。

「あたし、三田 ナミ よろしくね」

と言った。

やっぱり、かわいかった。

可愛げのある・・・

この人が・・・龍の彼女か。

「あたしは・・・早川 ハルカ」

「うん知ってるよ」

そういってナミは携帯を取り出した。

「交換しよっ」

そう言ったからあたしは携帯をナミに渡した。

「ハルカって呼ぶね。あたしはナミでいいから」

そういった。

「うん」

なんだか初な感じがした。

友達ができたのは久しぶりだった。

「ハルカ、可愛いね。」

ナミはそう言った。

「だろだろ」

なぜか得意げなハヤトにあたしたちは笑った。