「2人…仲良いね」
あたしはそういった。
「そぉ?まぁ、まぁかな」
ハヤトはそういって笑う。
さっきからリュウはベンチに寝っころがっている。
寝てるわけでもない。
ただずっと、空を見てる。
「友達出来たか」
不意にリュウはあたしを見た。
ダメだ・・・やっぱり、
リュウに見られるとなんだかドキドキする。
どうしちゃったんだあたし。
「おぃ、聞いてんのか」
「あ、友達ね。あはは・・・どうかな」
笑ってごまかした。
あぶねぇ-
「あたしほらさ、最初の登場から失敗みたいな。
だから・・・友達でっきかなぁ~あはは」
そういうとリュウは「そっかよ」と言ってまた空を見る。
なんだよ。それだけかよ。
ドキドキしてバカみたいだ。
「リュウ!」
突然、屋上のドアが開いて女の子が現れた。
その子は茶色の髪をツインテールにしている。
可愛い・・・
そう思った。
その子は一瞬あたしを見たけどすぐにリュウの近くに駆け寄った。
「リュウ、なんで昨日電話でなかったのよ。
心配したじゃない」
・・・ずいぶん仲がいいようだ。
彼女?
そっか、彼女いたんだ。