「ハルカちゃん、おはようさん」
そうあたしに言ってきたのはハヤトだった。
ハヤトは世で言うイケメンという部類の人物。
リュウとは違ったかっこよさを持つ。
威厳と威圧感を出す帝王のようなリュウと
甘いマスクのハヤト。
「ぉはよぅ・・・」
あたしが返事をするとリュウがあたしに顔を向けた。
ドキ・・・
なにドキドキしてんだろ・・・。
馬鹿みたいなあたし・・・。
「あ、アドレスありがとうね。」
ハヤトはそういってあたしに笑った。
「うん、最初った時、あたし感じ悪かったよね」
あははとあたしが笑うとハヤトは
「そぉ?ちょっとツンツンしてたけど
あんま気にしなかったし。
でも、ハルカちゃんは笑ってた方がいいね」
と言った。
・・・慣れてる。
女の子扱いに慣れてる。
こんな言葉を言われたらたいていの人は落ちるだろう。
あたしはそんな人たちと違うけど。
「2人はなにしてんの?」
あたしはそういった。
「あぁ、さぼってんだよ。なんか・・・ね」
そうハヤトがいうとリュウは「あぁ」って短くいう。