教室につくとみんなの視線を感じる。
席に着こうか迷ったけど席なんてなかったから
そのまま教室を出て屋上に向かった。
毎朝、目が覚めると枕元が濡れている。
その答えは自分が一番よくわかるけど・・・
気にしたくなかった。
今は寄り道したい気分だから。
こんな自分をみじめだと思うかな。
そんなことを考えながら屋上についた。
ドアを手にかけて
一気に押した。
自分の中にあった
もやもやをすべて推し払うように
こんな自分は嫌いだ。
誰か、あたしを殴って正しい答えを教えてほしい。
お願い・・・
もう寄り道なんてしたくないから。
あたしが顔を上げるとそこにあったのは
やっぱり・・・空だった。
「あ、」
突然声がして、みると屋上には
リュウとハヤトって子がいた。
「あ」
あたしは二人に同じ言葉を返してしまった。