いつしかみんなはあたしのコトを最強と呼び。
あたしのコトを恐れるようになった。
皆から恐がられたいんじゃない。
そう思って近づくほどあたしは落ちていく。
色眼鏡であたしを見る人たちの思うままに
あたしはケンカが強いあたしでしか生きられなくなった。
M高校でもきっとそうだろう。
みんなあたしをそうみるだろう。
ケンカ・・・たくさんするかも。
でも全部勝ってやろう。
あたしはもう、ケンカしかできない。
この世界でしか生きられないんだよ。
「行ってきます」
そう呟き。誰もいない部屋を出た。
今日も空は青かった。
裏表のない色。
神様
もう一度やりなおせるならあたし、もっとまじめに生きる。
ケンカなんかしない。
お母さんと妹と暮らしたい。
そんな願いは青の空に消えた。
涙さえ・・・もう枯れたみたいで
あたしはふっと笑った。