俺の住んでるこの町はここらでは有名なヤンキ-の多い街だ。

もともと柄も良くない町。

何年か前に起こした事件がきっかけで街のイメージが悪くなったらしい。

それが関係してるかどうかは知らないけど

ヤンキーが多いのは事実だ。

「リュウ、お前聞いたことあるかよ」

隣に座ってるハヤトは煙草を靴ですりつぶしてる。

「なぁ、」

俺の顔をもう一度見るハヤトは男の俺から見て

イケメンだ。

短髪で金に染めてる。

耳の軟骨には銀のリングをはめている。

「何をだよ」

俺が聞き替えす。

こいつの話には主語がない。

まぁ、そんな会話にもとっくになれた。

「女だよ」

そう、ハヤトは笑う。

女?