驚いた私はずっとうつむいていた顔をあげていた。

「やっぱり。思った通りかわいい」
そこには茶色いさらさらした長くも短くもない髪の毛の男の人がいた。

ナ…ナンパだ。

周りに比べたら私はおとっていたのに、私を認めてくれた。
そう思った私はとても嬉しかった。

「いいよ。」

気づいた私は返事をしていた。
いや、返事をしてしまっていた。
男の人は番号とアドと
"須磨陵佑"と書かれた紙を渡してきた。

その紙を私はだいじに財布の中に入れた。
その後のライブはどんなに音が大きくても覚えていなかった。


時間はすぐに過ぎて私は自分の部屋のベッドの上にいた。

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はじめて。
今日のライブで会った
白のワンピースです。

藤崎 菫(すみれ)

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とりあえず送信ボタンを押した。