私の心の声を感じ取ったのか、少年は私の頭を掠めるように撫でると、そっと屋根の上に腰を下ろした。 「…星が、きれいだ。」 そう言った少年は、先程の私のように空に手を伸ばす。 「……掴めそうなのに…、遠く遠く離れてる。」 「…こんなに近くに見えるのにね。」 少年につられ腰を下ろし、呟いた私に少年は驚いたような顔を向けた。