学校を出ると後ろから声をかけられた

「よぉ!有紗!!何してんだ??」

聞き慣れない声に振り向く
茶髪に目がでかく、少したれ目だ
髪はふんわりマッシュってトコか?身長も180はありそうな、いわゆる王子様系だ


「あ、やっほ!ハルキ!!!」

「………誰?」

下の名前で呼ぶなら付き合いは長いのだろう

「昨日友達になった!」

「……………。」

これはどこから突っ込めばいいのだろうか………。
そんな当たり前のような顔をして俺を見るな……


「知らない?隣の位だよ、A組!!!」

そこまで聞いてないが、一応頭に入れておく

「お、そっちは誰?」

ひょいっと有紗ごしにこっちを見てきた

不意討ちだったので一瞬顔が強張ってしまった

「あ――……、俺は翔。よろしく…」
ちょっと感じ悪かったかな?
内心少しヒンヤリした


「おう!俺は桜ハルキ!!!よろしく!」

ハルキはニパッと笑うと目が可愛くつりあがった

「今日は用事あるんだ(笑)また今度カラオケでも行こうね!」

話を割り込むように有紗が入った