「だいたい、俺ら何も悪くねぇじゃん!!」



「悪いわよ!」



「何が!?」



「イケメンなのが悪いのよ!」



「「……」」



“…それは…どうにもならないじゃないか…”



返す言葉が無い右京と虎太郎の目の前を潤が無言で横切る。



「おい、潤。…お前も何か言い返せ!」



「ワタクシは関係ないじゃないですか…」



「いや、お前もこっち側のハズだ!」



潤は溜め息を着くと「忍様」と忍に向き直った。



「その通りです!ワタクシも以前からずっと思って居たのですよ!」



“しまった…コイツあっち側か!?”



ニヤリッと悪魔のような微笑みを浮かべて去って行く潤。



右京と虎太郎は観念して同時に項垂れる。



そして、長々と忍の説教を聞く羽目になったのだった。