だが亜弥はその度に俺の心をすくいあげてくれる。

「私は佑樹一筋だから手紙貰っても、困るだけなんだけどなぁ」


ほぼ無意識に口から出た言葉。
いわば亜弥の本心だ。


それでも俺は自分に自信が持てない。

「……ほんと、嫌になる。」

「ん?
佑樹何か言った?」

「いや、何でもないよ。」


亜弥、お願いだから…
俺のこの醜い心に気づかないでいてくれ…。