「けど?」

「けど───……」


あたしよりずっと背が高いジュニアが、あたしを覗き込む。

「うーん………」

口を尖らせて次の言葉を探すあたし。

小さく吹き出して、そのまま、、、


唇が触れた。


「はい、アウト~」

「…は!?」


歩き出すジュニアを追い掛ける。

自然に繋がれた手は汗ばんでいて、ちょっと恥ずかしかったけど。

「次はホームラン打ってやるっ」

「…お前それ意味わかってる?」

結局あたし達は変わらない。