ふと。


まわりをみわたしてみると。


なにもなくて。なにもなくて。いえもなくて。


まっしろな、ただまっしろなばしょにいて。


「弟ガ消エタナラ、当然……」


わたしは。


じぶんの。


りょうてを。


みて。


それが。


とうめいに。


なりはじめていて。


「じょ、じょしょお!なんでもいうこときくから!じごくにだっておちるから!だから、いやだ、きえ、きえた、くない!あああ、あああ!」


「ソウソウ、言イ忘レテタガ、オカゲサマデ、俺様ノ咎ハ綺麗サッパリ送レテヨ。晴レテ、上界ニ戻レルコトニナッタゼ」


「きえてるうでがかたがむねがきえてるこしがあしが」


「心カラ、礼ヲ言ウゼ。アリガトヨ」


「やあああっ、ぎゃあああ!いば、が、ぐ、うう、ああ!」


「マ、オマエガ消シチマッタ文明ハ、新シク『別ノ』ヲ創ルカラヨ、……神様ガ、ナ」


「い、いや!き、きえ、たくな、い!い、やあっきえっるきえるきっえ」


ぶつっ


………………

……………

…………

………

……