プロローグ



あたしは闇の中にいる。

冷たく、とても暗い、闇の中。

怖い。全部吸い込まれてなくなってしまいそう。何もかも、全部。

いつからあたしはここにいるの?

「じゃあさ、りおん君が来るまで熟睡できるように、あたしが手伝ったげる」

ミオ?

思い出せない・・・。

「旅行が待ちきれんの? じゃ、時間、進めてあげよぉか」

いつまで、このまま流れていくのかな。


   *      *      *