大好きな人と学校の屋上で初ランチ…

隣にはパンを頬張ってたべる響が可愛い…


すっごく嬉しいのに…


いつものお母さんのお弁当も何倍も美味しいのに…




聞こえてくる…


後ろの方から…



「ねぇ、あの子何?誰?」

「何様のつもり?なんで?」



向こう側からも…



「生意気なんだけど…」

「もしかして付き合ってるとか?」

「まさかぁ、たいした事ないよ。響先輩と釣り合わないし!」





聞きたくないけど耳に入ってくる…



「沙来、気にすんな。大丈夫…
ところで俺達、学校で初ランチじゃね??すげー嬉しいんですけど〜」



響、ありがとう…


なんかその言い方が可笑しかった…

フッて顔が緩んだ……



「私、大丈夫だよ…」


「沙来!見せつけてやろーぜ!」




そう言って響は


突然



…グイッ!!!



左手を私の肩に回し抱き寄せてキスをした……




私はびっくりして目は見開いた状態……



響の瞳を閉じた綺麗な顔を見ていたかったけど私もゆっくり瞳を閉じた…



周りで大騒ぎしてる悲鳴は想像通り。




でも私には甘くとろけるキスのおかげで、途中から耳に入らなくなっていた……