俺の方が早かった…



青い空にすぅーとのびた白い雲…


ぐーっとのびて大きく息を吸う…


「きゃぁ〜、響先輩だぁ。」
「響先輩〜、お一人ですかぁ?」
「屋上でお昼ですかぁ?」


一年生であろう二人組が近付いてきた…



「あ、うんここで昼だけど…」



「あ、人と待ち合わせしてるから向こう行くわ。」



そう言ってすっと歩いて行った。




いつも部室で待つ気持ちとまた違う気持ちだ。



俺は沙来を待つ事が好きになっていた…