★ 沙来 ★


部屋に着いたとたん、私は力が抜けて座りこんだ。


まだ思考回路が……

今日の展開が早すぎて…



あった事をたくさん思い出すと、ドキドキの頂点…

頭から湯気が出てるはず…


指で唇をなぞる…


先輩とキス…


あの大好きな先輩と…


どーしよ…


私、先輩の彼女だ…


彼女になったんだ…




跳びはねたいくらいなのに動けないくらいの衝撃。

落ち着いて…


落ち着け…私。



「あっ、友香にメール!電話がのほうがいいかも!」



…プルプル…

友香いないかな?


メールじゃやっぱり伝えられない!


夜はずっとドキドキしてなかなか眠れなかった…


先輩とのキスの感触が忘れない…


先輩…優しい目をした先輩が大好き…



私、今日一日でこんなにまた好きになりました。


明日は友香に報告しなきゃ。



目を閉じても、先輩の手や腕の強さ、優しいキスが蘇ってきた…


ドキドキしながら眠りについた…