★響★



シーン……





「本瀬…昨日の返事聞いていいかな?」


「えっ?」


「ごめん、明日の件って嘘。気持ち聞きたくて部室に入ってもらった。」



なんか俺すげー焦ってる感じ?

もしかしたら目つき怖いかも…



すぐにでも聞きたくて…



悠斗にコクられてるのも聞いちゃったし…


早く聞かないと彼女が知らないヤツとって考えただけでおかしくなりそーだ。

彼女は…
俯いて微動だにしてない…

もしかして困ってる??



「あ、あの…私…」


「うん。」


「わ、わたし…」




「先輩のこと、好きです……」

「…入学した時から…」




…ガバッッ!!




「本瀬…ありがとう…俺も好きだ…」


すげー嬉しい。


マジかよ…


同じ気持ちだ。


こんな嬉しい気持ち初めてだ…



初恋じゃないのに、こんなにドキドキしてる。

彼女に聞こえるかも…って思うくらい心臓がうるせぇ…



でも今俺の腕にいるのは彼女だ。


俺の顔は絶対赤くなってるはず…

…やべぇ…


それも見られたくないくらい…


俺だけの可愛い彼女だ。


今日から…


今腕の中にいるのは俺の彼女だ…