★沙来★



練習が始まった。



今日の練習はいつも以上に先輩を見てる自分がいた。



ヤバイって見すぎだって分かってる…


だって……



私以上に熱い視線を送ってる女の子たちいるんだもん…



でも私だって負けないんだからっっ!



「ファイトー!」



ってこれは先輩だけに対してじゃないけど…


私だって先輩の名前を出して言いたいよ…


喉まで気持ちが、想いがあるのに……


唇を少し噛み締める……



そしてぼぅーっと先輩を眺める。



昨日の事が信じられない。


だってこんなにカッコイイんだもん。



夢だったのかな?


昨日からずっと考えてたら、現実にあったのかどーかも分からなくなってきた。



夢心地みたい…



でも今は友香もいないし…


不安だよ。



目が少し熱くなって胸に何か込み上げる…


返事したいけど…



先輩本当ですか?



先輩の気持ちをもう一回聞きたい……


先輩……